寄稿文目次

「希望を抱きつづける」ということ

2003年1月 全日本語りネットワーク
E.B.ホワイト著「シャーロットのおくりもの」は私の好きなお話のひとつですが、その中に私の心をはげしくとらえたこんなシーンがあります。蜘蛛のシャーロットが友だちの豚のウィルバーを助ける方法を考えている時、彼女はこう言うのです。
「巣のいちばん高いところへ行って、頭を下にしてぶらさがるの。わたしは、ああいうかっこうをしている時に、考えごとをするのよ。だって、ああしている時には、血が全部、頭にあつまるんですもの」
彼女は決してあきらめない。頭を下にしてぶらさがって、考えて,考えて、考える。私はあきらめないシャーロットが、懸命に考えるシャーロットが大好きです。
何かをしようと思ったときに、一生懸命そのことを思い続けていると、「ものすごい偶然」が重なって、「幸運な出会い」につながったりすることがありますよね。自分の周りに無意識のうちに、「願い」というスピリッツ粉を撒き散らしているのかもしれない???
「テラブレーションを日本でもやらないかい?」とアメリカ人に励まされて、「イエス」と答えてしまったあの時から、10年の歳月が過ぎようとしています。そして1995年、テラブレーション・ジャパンが始まり、以来、回を重ねて8回目。2002年11月ついに提唱者のJ.G.パウパウ・ピンカートン氏を日本のテラブレーションにお招きすることができました。ピンカートン氏は柔和なお人柄そのままのパーソナルストーリーを語って、4ヶ所のテラブレーションで、聞き手を楽しませてくれました。
2003年、年頭の夢は、語りの輪・環・和!
語りの理論はそれぞれ違っても、語りを愛するという基本点に立ち、たがいの壁を越えてネットワーク作りをしていきましょう。今年も熱く語り合いましょう。
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